外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
私は小学校3年生の時に事故で前歯2本を折りました。ベンチに体育座りをしていて、頭から落ちたので根が歯茎の奥で折れています。(少し分かりにくいのですが2段に折れてます。根が歯茎の奥で浮いている状態。)差し歯にするには最低でも16歳くらいからではないと治療が出来ないといわれ、それまでは部分入れ歯を約5年入れていました。中学校を卒業と同時に歯医者に行きました。すぐ差し歯に出来るかと思いましたが、前歯に病気が見つかり1本は手術をし、根を持たせることに。1本は抜きました。前歯の両隣の歯と手術した歯を土台に4本ブリッジをすることになりました。最初は保険で作りましたが1年半くらいで自費のに変えました。私のかみ合わせは普通の人よりも深いようで、1日くらいで寝ているときに割れてしまい、作り直しました。
今までの治療は精神的にも体力的にもすごく疲れました。
今回このホームページを見て、インプラント治療に興味を持ちました。しかし不安もいっぱいです。今は前歯1本の根を何とか持たせていますが、いずれ抜かなくてはならなくなったときを予想して前歯2本をインプラントに、その両隣の歯はインプラントではなく差し歯になるのですか?手術をして歯がない状態のとき、仮歯はすぐに用意していただけるのでしょうか?すべての治療を終えるときにはどれくらい通院すればよいのですか? 長くてすみません。
上の真ん中の2本の前歯のうち、1本を抜いて、もう1本を何とか残して、その両隣の2番目の歯と一緒に4本のブリッジにしているところですね。
真ん中の何とか残した歯が駄目になってしまった場合、インプラントを 2本入れる事が可能かどうかについては、おそらく問題ないと思われます。そして、両方の2番目の歯は、1本ずつ被せ物を入れることになります。仮歯の方も、すぐに用意出来ると思います。ただ心配なのは、何とか残した歯がどういう状態になっているかです。あまり状態が良くなくて、歯周組織(歯槽骨)に影響がある場合は、長く残しておく方がインプラントにとって、良くない場合もあります。インプラントは歯槽骨に埋めますので、出来る限り歯槽骨を保存しておきたいのです。すでに、抜歯をした所も骨が薄くなっていると思われるので、何らかの骨造成(骨を造る処置)が必要だと思われます。また、通院回数は、お口の中を拝見していないのでなんとも言えませんが、10回から15回を目安に考えて下さい。上の前歯はただ単にインプラントを埋めて、歯を造るのではなくて、審美的(見た目の部分)に綺麗に歯をつくる必要があるので、少し回数が多くなるでしょう。また、インプラント治療については、科学的根拠に基づいた治療として、十分研究されているので、しっかりとトレーニングを積んだ歯科医師であれば、ご心配される事はないと思います。